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気持ちは、気合ではコントロールできない。
たとえば──
朝から満員電車でイライラ。
SNSで誰かの楽しそうな投稿にモヤモヤ。
ふとした一言で、落ち込みが止まらない。
「もっと前向きにならなきゃ」と思っても、
どうしても感情が言うことを聞いてくれない…。
そんな経験、ありませんか?
実は、感情というのはただの“気分”ではなく、ある法則にしたがって動いているものなんです。
今回紹介するのは、アメリカのベストセラー作家ヒックス夫妻と、彼らを通して語られた存在「エイブラハム」が提唱する【感情の22段階】という考え方。
これは、スピリチュアルな見方に限らず、日常のセルフケアや感情整理にも応用できる、“心のナビゲーションマップ”です。
エイブラハムって誰?どうして感情を階層で考えるの?
「エイブラハム」は、エスター・ヒックスがチャネリングする集合意識的な存在。
夫ジェリー・ヒックスと共に出版した『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話(Ask and It Is Given)』などの書籍で一躍有名になりました。
彼らの教えの中でも特に重要とされているのが、「感情には波動の高さがあり、上から下へと階層がある」という考え方。
つまり──
感情は“登れる階段”のようなもの。
だから、いきなりハッピーにならなくていい。ただ、今いる場所を知って、1段だけ上がればいい。
それが、心を整えるシンプルな方法だというのです。
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感情の22段階とは?
エイブラハムが示した感情の階層は、次の22段階。
上にいくほど気分が軽く、下にいくほど重くなる感情が並んでいます。
01 喜び、知恵、充実、自由、愛、感謝
02 情熱
03 熱狂、熱意、幸福
04 肯定的な期待、信頼
05 楽観
06 希望
07 満足
08 退屈
09 悲観
10 不満、苛立ち、焦り
11 圧倒
12 失望
13 疑い
14 心配
15 非難
16 落胆
17 怒り
18 復讐
19 憎しみ、激怒
20 嫉妬
21 危機感、罪悪感、無価値感
22 恐れ、悲しみ、落ち込み、絶望、無力感
それぞれの段階、どういう状態?
◆ 第22段階
何も信じられず、生きる力さえ感じられない。
→このときは「がんばる」より休むことが何より大切。
◆ 第17〜21段階
感情が少し戻ってきている証拠。だが向けどころがなく、他者や自分を責めてしまう。
→「こんな気持ちになるのも当然」と認めることが第一歩。
◆ 第8〜16段階
気持ちに少し余裕が出てきた状態。けれどまだ前向きではない。
→「本当はどうしたい?」を問い直すチャンス。
◆ 第2〜7段階
未来へのビジョンや自分の価値を信じられる。
→この波動を維持する行動をとることが大切。
◆ 第1段階
全てと調和し、安心感に包まれた状態。エイブラハム曰く、「本来のあなた」の波動。
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■ 日常でできる「1段上がる」実践法
ここからは、エイブラハムの実践ワークをヒントに、感情の階段を“1段だけ上がる”ためのコツを紹介します。
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◎【絶望〜無力感】のとき
→ 体感に戻る。「今、ここ」にいる自分を感じる
・手のひらに風が当たる
・息が吸えている
・毛布の重さを感じる
→ それだけで、安心感が少し戻ってきます。
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◎【怒り・いら立ち・不満】のとき
→ 感情をそのまま紙にぶつける
「ムカつく!」「あの人なんなの!?」と書いてOK。
書いたら破って捨てても良い。吐き出すことで“停滞”が“流れ”に変わります。
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◎【退屈〜希望】のとき
→ 未来の軽いイメージを書く
「こんな1日だったらいいな」程度で構いません。
重くない夢のスケッチは、希望や楽観へつながります。
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◎【情熱・信頼】のとき
→ 感じたことを小さく行動にする
・アイデアを書いてみる
・誰かに話す
・試しに1歩だけ動いてみる
→ 感情と行動がつながると、波動は安定して保たれます。
わたしがやってること
ちなみに下記は私が普段よく意識していることです。
・『当たり前』をもう一度考えて感謝する。
病気や怪我をした時に特にこういう考えになることはあると思います。
健康な人であれば自由に動ける事、好きなものが食べられる事など。
ライフラインが普通に使えること、雨風が凌げる場所がある事、朝起きれたこと、ぐっすり眠れたことなどなど。
これらは当たり前すぎて普段は気にしない事ですが、実はすごい事なんです。世界のどこかではこれらもままならない地域も多くあります。
こういう風に考えられる様になると階層の一番上にある『感謝』を常に行う事が出来、その都度、心の中に静かな平和が訪れます。
特に眠る前にやるのがおすすめで、横になり目を閉じて、今日あった当たり前なことに感謝しながら眠ると幸せな気持ちで眠りに就く事が出来ます。
・エゴを追い出す
もうひとつ、特に下の方の階層にいる時は、ベクトルが自分に向きすぎている事が多いです。エゴですね。自分中心に物事を考えてる時は下層にいる事が多いと思います。
そして自分のエゴが上に行くことを邪魔しているのではないかと感じます。
感謝している時はエゴはそこになく、ベクトルが外に向かっている事が多いです。
・客観的に自分の思考を観察する
嫌な事が起こったとして、そこに考えが持っていかれすぎてないか?
気が付いたらその嫌な事ばかり考えていたりすることもあるので、思考が嫌なことに囚われていることに気付いたら思考がそこから離れる様に別の作業をしたり、”場”と思考が結びついていることもあるので”その場”を離れて別のことをしています。
そうやって気付いて離れるを繰り返すといつの間にか忘れている事がほとんどです。
以上、ヒーラーJayのやり過ごし方でした。参考になればぜひお試しください。
では、戻りまして。。。
思考の選択:「どっちの考えがちょっと気が楽?」
もうひとつの重要な実践が「思考の選択」。
今、頭に浮かんでいる考えを比べてみる。
そして「どっちが少し気が楽か?」を基準に、“よりマシな思考”を選ぶ。
たとえば:
ネガティブな思考 | 少しマシな思考 |
何もかもが無駄だ | それでもまだ考えられてるな |
私には価値がない | 誰か一人くらいは理解してるかも |
もう終わりだ | 今日はまだ終わってない |
この“ほんのちょっとの選択”が、感情の1段アップへと繋がります。
感情は敵ではなく、心のナビ
ネガティブな感情が湧いたとき、
「こんな自分はダメ」と責めるのではなく、
「今、自分はこの段にいる」と受け止めること。
そして、そこから“1段だけ上に行く”。
それだけで、あなたの心は確実に軽くなり、現実も少しずつ変わっていきます。
感情は敵ではありません。「本来の自分に戻るためのサイン」として、ぜひ活かしてみてください。